「第16回マーメイドS・GIII」(芝2000m)は19日、阪神11Rに13頭で争われ、後方に位置していた2番人気のフミノイマージンが直線で鮮やかに差し切り、今年4月の福島牝馬Sに続いて重賞2勝目を飾った。勝ちタイムは2分0秒4。1馬身1/4差の2着は内から伸びた7番人気のブロードストリート、さらに1馬身半差の3着は13番人気のアースシンボルが入った。なお、1番人気のアスカトップレディは7着に敗れている。

　太宰は「すごい脚。(手応えが)ジンジンきた。いつでも捕まえられると思っていたし、秋まで牝馬同士で負けられないと思っていた。カワイイ馬です」と、人馬ともにつかんだ重賞2勝目にさわやかな笑みを浮かべた。

　脚質転換が素質を開花させた。好位での競馬が信条だったが、勝ち切れないレースが続き、末脚勝負へと踏み切った。本田師も「スタートが良すぎたから、2、3番手で競馬をすることが多かった。戦法を変えて、後ろからの競馬で安定してきたね。きょうも安心して見ていられた」と愛馬の成長を感じ取っている。

　今秋の大目標はエリザベス女王杯(11月13日・京都)。近日中に放牧に出され、暑い夏はリフレッシュに充て力を蓄える予定だ。「秋が本当に楽しみですね」と太宰。初重賞をプレゼントしてくれた最高のパートナーとともに、今度はGIのタイトルを狙う。

提供：デイリースポーツ