土曜日の新潟11R柳都Sに出走予定の、コンノート(牡4/松山将樹厩舎)とナイトフッド(牡6/新開幸一厩舎)について、陣営に話を聞いた。両頭とも調子が良さそうなだけに、何とか抽選を突破してもらいたい。
【コンノートを管理する松山将樹調教師】
「母父がサンデーサイレンスですから、カン性が強い面がありまして、馬房の中で、人に掴ませないことがよくありました。4走前(1月22日/4歳以上1000万下)に勝った後、リフレッシュ放牧に出したのですが、厩舎に戻ってきたら、急に大人になっていました(笑)。どういう心境の変化なのか、馬に聞いてみたいくらいです(笑)。
どちらかというと薄いタイプの馬ですので、雨が降って脚抜きのいい馬場の方が、むしろいいと思いますよ。4走前に戸崎騎手が乗ったレースで、鮮やかに抜け出して、後続に3馬身半の差をつけて勝ちましたから、どうもそのイメージがあるようですね。実際は、抜け出してから、フワッとするタイプですので、むしろ前走(横手特別・1着)のような接戦の方が合っています。
調教でも、まわりに馬がいないと、真面目に走りません。坂路で行った今日の追い切りでは、ちょうどよその厩舎の馬が来てくれたので、道中は、一緒にちゃんと走っていたようですが、その馬に交わされてからは、最後は気を抜いていました。横に馬がいる方が真面目に走りますし、準オープンに昇級して、レベルが上がって、タイトな競馬になった方が、この馬にはレースがしやすいように思います」
【担当の浴中(えきなか)孝厩務員】
「この馬はレースセンスがいいですよね。大崩れしないタイプです。休み明け4戦目ですけど、体付きはいいですし、好調だと思いますよ。性格ですか?ヘソを曲げると、今でも時々、掴ませてくれません(笑)。次に何をされるか、先を読んでるみたいですね。頭は相当、良いと思いますよ」
ちなみに浴中さんは、以前、勤めていた藤沢和雄厩舎で、シンボリクリスエスを担当していた腕利きだ。そのベテランをも手こずらせるコンノートは、かなりの大物かもしれない。
【ナイトフッドを管理する新開幸一調教師】
「この馬は、2010年に関西から転厩してきて、その年の11月6日、厩舎に初勝利をプレゼントしてくれました。気を抜いて、真面目に走らないところがあるので、転厩3戦目(2011年1月23日/4歳以上1000万下・2着)から、ブリンカーをつけてレースに臨んでいます。新潟は、今回初めてになりますが、同じ左回りの東京でも勝っていますし、心配はしていません。調教の動きも、前走同様に良かったですよ。ここ3戦、5、1、3着と良績を残していますが、ソエが良くなって、苦しい時期を抜け出したことが大きいと思います。あとは、抽選をクリアしてほしいですね」(取材:佐々木祥恵)