現地時間25日、英・アスコット競馬場で行われたクイーンエリザベス2世S(3歳上、英G1・芝8f)は、P.ロビンソン騎手騎乗の3番人気ラクティ Rakti(牡5、英・M.ジャーヴィス厩舎)が、9番人気ラッキーストーリー Lucky Storyを1/2馬身制し優勝した。勝ちタイムは1分39秒8(良)。さらに2.1/2馬身差の3着に2番人気リフューズトゥベンド Refuse To Bendが入り、出走メンバー唯一の牝馬ながら1番人気に支持されたソヴィエトソング Soviet Songは、勝ち馬から約8馬身差の6着に敗れた。
勝ったラクティは、父Polish Precedent、母Ragera(その父Rainbow Quest)という血統で、近親にはゴールデンナン Golden Nun(牝4、父Bishop of Cashel、バリオーガンS-愛G3)がいる。デビューから6連勝で伊ダービー(伊G1)を制した後、伊・B.グリゼッティ厩舎から現在の英・M.ジャーヴィス厩舎へ移籍。移籍初戦の03年プリンスオブウェールズS(英G1)で2着に好走するも骨折が判明。復帰戦となった英チャンピオンS(英G1)では、キングジョージ6世&クイーンエリザベスDS(英G1)の覇者アラムシャーを破って優勝。続く香港C(香G1)でファルブラヴの2着に入る。今年は、緒戦となったプリンスオブウェールズSを制しG1・4勝目を挙げたものの、続くエクリプスS(英G1)は8着、愛チャンピオンS(愛G1)は5着に敗れていた。今回の勝利でG1・5勝目、通算成績は19戦10勝。