相性抜群の両親にGIの勝利をプレゼントしたい。2戦2勝のタマモベストプレイは父フジキセキ、母ホットプレイという、タマモの冠名=南井厩舎でおなじみの血統。重賞2勝の全兄タマモホットプレイを始め、自身を含む全5頭がJRAに出走し、合計の勝利数は23を数える。ベストプレイを担当する鶴田厩務員は「競馬場に行くと馬房内で立ち上がったりするところなんかは、兄姉に似ています」と笑う。やんちゃな一面を残しながらの2連勝は高い身体能力を示す証拠だ。「新馬戦は追い通しながらよく前を捕まえてくれましたね。前走は抜け出しが早いと思ったが、ゴール前はひと伸びしてくれた。難しいところがあるので信用のならない血統だが、この馬はレースでしっかり走っている」と感心する。
鞍上の和田も5日の栗東CWの1週前追い切りにまたがり、「馬場を考えても動けているし、ハミの取り方が良くなった」と前走以上の感触をつかんだ。抽選突破が最初の敵となるが、底の知れない素質と伸びしろは魅力十分だ。“最上の走り”で連勝街道を突き進む。
小倉2歳S、デイリー杯2歳Sで2着に敗れたクラウンレガーロが虎視眈々(たんたん)とGIでのタイトル奪取を狙う。火曜朝は栗東坂路を軽やかに駆け上がった。2か月半ぶりだが、厩舎で入念な調整が施されてきた。日吉師は「負荷をかけながらやってきました。輸送はあるが体はプラスで出せそう。コースは問わないと思う」とレース巧者ぶりを強調した。
提供:デイリースポーツ