ロサード産駒クラウンロゼが大金星(撮影:下野雄規)
12日、中山競馬場で桜花賞戦線を占う3歳牝馬重賞・フェアリーS(3歳・牝・GIII・芝1600m)が行われ、好スタートを決めて道中ゆったりとした逃げに持ち込んだ三浦皇成騎手騎乗の10番人気
クラウンロゼ(牝3、美浦・天間昭一厩舎)が楽な感じで4コーナーから直線へ。坂下で2番手追走から抜け出しを図った、2番人気
サンブルエミューズ(牝3、美浦・加藤征弘厩舎)とは一旦先頭が完全に入れ替わったかに見えたが、ゴール前でまた
クラウンロゼが盛り返しを見せて僅かに差し切り、この競り合いの間に道中3番手追走から、ゴール前で猛然と2頭に襲い掛かってアタマ差の2着と迫った5番人気
ウキヨノカゼ(牝3、美浦・菊沢隆徳厩舎)の追撃を抑え込んで優勝した。勝ちタイムは1分34秒7(良)。
さらにハナ差の3着が
サンブルエミューズ(牝3、美浦・加藤征弘厩舎)、中団待機策からゴール前で追い込んだ1番人気
イリュミナンス(牝3、栗東・松永幹夫厩舎)はさらにクビ差の4着まで。5着は6番人気
スイートサルサ(牝3、美浦・菊川正達厩舎)の順で確定。
なお、2戦2勝の4番人気
スズノネイロ(牝3、美浦・高橋裕厩舎)は、末脚不発で8着(3番人気
ウインプリメーラと同着)に敗れている。
勝った
クラウンロゼは、父ロサード、母ヒシアスカ、その父ヒシアケボノという血統。前走11月24日の新馬戦(東京・芝1600m)を10番人気ながら、2番手追走から抜け出して完勝。重賞挑戦のここも単勝83.3倍の10番人気と低評価を覆す走りと、一旦完全に劣勢となりながら盛り返す勝負根性を披露してデビュー2連勝。嬉しい重賞ウィナーの仲間入りとなった。
【勝ち馬プロフィール】
◆
クラウンロゼ(牝3)
騎手:三浦皇成
厩舎:美浦・天間昭一
父:ロサード
母:ヒシアスカ
母父:ヒシアケボノ
馬主:矢野恭裕
生産者:カミイスタット
通算成績:2戦2勝(重賞1勝)