ベリー騎手の豪快なアクションに応えてフェイムゲームが京成杯を制す(撮影:下野雄規)
21日、中山競馬場で14日の降雪中止の影響を受け、仕切り直しの一戦・京成杯(3歳・GIII・芝2000m)が行われ、レース序盤は後方3番手からの追走となったF.ベリー騎手騎乗の7番人気フェイムゲーム(牡3、美浦・宗像義忠厩舎)が、4コーナーで徐々にポジションを押し上げて最後の直線へ。坂下残り200mで、逃げる2番人気マイネルマエストロ(牡3、栗東・西園正都厩舎)を捕らえて9番人気ケイアイチョウサン(牡3、美浦・小笠倫弘厩舎)が先頭に立つところ、残り100mでこれを一気に外から捕らえて差し切り、後方待機策から連れてゴール前で追い込んだ5番人気アクションスター(牡3、栗東・音無秀孝厩舎)にクビ差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分2秒3(良)。
さらに1.1/4馬身差の3着にケイアイチョウサン、4着は8番人気クロスボウ(牡3、美浦・大久保洋吉厩舎)、5着マイネルマエストロの順で確定。1番人気フラムドグロワール(牡3、美浦・藤沢和雄厩舎)は、道中2番手を追走するも見せ場なく後退し10着に敗れている。
勝ったフェイムゲームは、父ハーツクライ、母ホールオブフェーム、その父アレミロードという血統。半兄バランスオブゲームは、2002年弥生賞、2005年、2006年中山記念など重賞7勝。
9月の新馬戦では8着、10月の未勝利戦で5着に敗れていたが、立て直して挑んだ前走12月16日の未勝利戦では、今日と同じ舞台の中山・芝2000mで一気の差し脚を見せて3戦目で初勝利。重賞挑戦となったここは7番人気と伏兵扱いも、兄バランスオブゲームが現役時代に幾度と先頭で駆けた中山の重賞で良血開花の差し切りV。皐月賞へ向け、東から新たな惑星誕生となった。
なお、鞍上のF.ベリー騎手は、前日のAJCC(ダノンバラード)に続き2日連続の重賞制覇。
【勝ち馬プロフィール】
◆フェイムゲーム(牡3)
騎手:F.ベリー
厩舎:美浦・宗像義忠
父:ハーツクライ
母:ホールオブフェーム
母父:アレミロード
馬主:サンデーレーシング
生産者:ノーザンファーム
通算成績:4戦2勝(重賞1勝)