武豊騎手騎乗のクロフネサプライズがスタートからじわりとハナを奪って、そのまま鮮やかに逃げ切った
2日、阪神競馬場で「桜花賞トライアル」チューリップ賞(3歳・GIII・芝1600m)が行われ、好スタートから先手を奪った武豊騎手騎乗の3番人気クロフネサプライズ(牝3、栗東・田所秀孝厩舎)が4コーナーで後続に1馬身のリードを保って最後の直線へ。手応えよく残り300mにかかると坂を駆け上がってからさらにもう一伸びを見せ、2番手追走から粘り込んだ7番人気ウインプリメーラ(牝3、栗東・大久保龍志厩舎)以下を3.1/2馬身突き離して優勝した。勝ちタイムは1分34秒9(良)。
さらに3/4馬身差の3着はゴール前で5頭が横に広がったが、4コーナーで3番手に浮上した5番人気アユサン(牝3、美浦・手塚貴久厩舎)が入り、この3頭が4月7日に行われる桜花賞(GI)への優先出走権を手にした。
なお、未勝利、紅梅Sと2連勝中で1番人気のレッドオーヴァル(牝3、栗東・安田隆行厩舎)は後方追走から追い込むも7着止まり、昨年の阪神JFを制した2番人気のローブティサージュ(牝3、栗東・須貝尚介厩舎)は見せ場なく9着に沈んだ。
勝ったクロフネサプライズは、父クロフネ、母アイアンブリッジ、その父トニービンという血統。前走・阪神JFでは、15番人気ながら2番手追走から勝ち馬ローブティサージュのクビ差2着と善戦。年明け緒戦の今回は鞍上に武豊騎手を迎え、スタートからじわりとハナを奪って、人気を譲った2歳女王らに影をも踏ませぬ会心の逃げ切り勝ちを披露しての重賞初制覇。通算3勝目となった。
【勝ち馬プロフィール】
◆クロフネサプライズ(牝3)
騎手:武豊
厩舎:栗東・田所秀孝
父:クロフネ
母:アイアンブリッジ
母父:トニービン
馬主:畑清介
生産者:上村清志
通算成績:6戦3勝(重賞1勝)