弥生賞(GII・芝2000m)の
カミノタサハラ、中日新聞杯(GIII・芝2000m)の
サトノアポロと2週連続で重賞を制覇し、波に乗る国枝栄厩舎。今週も3月17日(日)のス
プリングS(GII・芝1800m)に出走予定の
マンボネフュー(牡3)をはじめ、期待できそうな馬たちがスタンバイしている。国枝栄調教師に各馬について話を聞いた。
◆ス
プリングSの
マンボネフュー。
「前走の共同通信杯(GIII・芝1800m・5着)はスタートも出て、道中もいい感じでしたが、直線で詰まってしまいました。最後は伸びてきていただけに、残念でしたね。府中は、内が開かないケースが他のレースでもありましたし、仕方ないですね。レース後は、しばらくゆっくりさせましたが、ここを目標に、先週、今週と追い切りをしました。1週前は馬場の状況を見てダートコースで併せ馬でやりました。少し脚抜きが良かったのか、思ったより時計が出ましたが、楽でしたし良かったと思います。
今週(3/13)は、ウッドチップコースで追い切りました。前の馬を追走して、直線は内に入れて終いは伸びてきましたし、全体としては良かったと思います。2000mでも勝っていますが、気の良いタイプでもありますし、1800mでも上手に競馬ができると思いますから、チャンスはあると思っています。中山は2戦2勝とうまく立ち回れていますし、コースも問題ありません。変わりなく順調に来ていますし、最後の
トライアルなので、ここで良い結果を残して本番に向かいたいと思います」
◆3月16日(土)のファルコンS(GIII・芝1200m)に出走予定の
インパルスヒーロー(牡3)。
「前走の500万下(芝1400m・1着)は休み明けでしたが状態も良かったですし、府中なので競馬もしやすいということで、走ってくれるのと思っていた通り、期待に応えてくれました。これまではトモが疲れたり、全体的に疲労した部分もあったので、間をあけて競馬を使ってきました。ここに来て体も増えてきましたし、実が入って力強くなってきているという印象がありますね。この中間も特に問題なく、いつも通りに坂路で調整をしてきました。
今週(3/13)も坂路で追い切り、2頭を追いかける形で終い伸ばすという指示でしたが、その通りにできましたし、良かったですね。スタートも良く、乗りやすい馬ですし、周りの動きを見ながら終いを生かす競馬をしてくれればと思っています。先週も中日新聞杯で勝たせてもらいましたが、中京は走りやすい馬場ですし、このままの良い流れに乗っていきたいと思います」
◆3月16日(土)のフラワーC(GIII・芝1800m)に出走予定の
レッドマニッシュ。
「新潟の未勝利戦で良い勝ち方をしましたが、その後の阪神JF(芝1600m・14着)はGIということもあり、まだ力不足だったかなという感じした。前走の500万下(牝馬限定・芝1800m・5着)はそれなりの競馬をしてくれましたし、悪くないと思いますよ。馬の格好も男勝りですしね。
今日(3/13)は、ウッドチップコースで、併せ馬で追い切りました。騎乗した内田(博)騎手は、不器用なところはあるとは言っていましたが、
カミノタサハラの弥生賞の時のようにビッシリ追ってくるかもしれないですね(笑)。1勝馬が中心のレースですから、頑張ってほしいと思っています」(取材:佐々木祥恵)