20日、東京競馬場で行われた東京スポーツ杯2歳S(G3・芝1800m)は、蛯名正義騎手騎乗の5番人気スムースバリトン(牡2、美浦・国枝栄厩舎)が、道中後方待機から直線外に持ち出すと、内から一緒に伸びた2番人気ペールギュントを1馬身差し切り快勝した。勝ちタイムは1分48秒2(稍重)。さらにクビ差の3着には道中最後方に待機した4番人気ニシノドコマデモが入り、1番人気エアサバスは好位追走も直線伸びず、さらに3/4馬身差の4着、3番人気メガトンカフェは8着に敗れた。
勝ったスムースバリトンは、父スペシャルウィーク、母ウインドフレスカ(その父Kris S.)という血統。7月4日のデビュー戦(福島・芝1700m)は4着に敗れるも、2戦目(新潟・芝1600m)で初勝利を挙げる。続く新潟2歳S(G3)では8番人気で3着に入り、前走のいちょうS(OP)ではニシノドコマデモの2着に敗れていた。重賞初制覇で、通算成績5戦2勝。スペシャルウィーク産駒は、2年目の産駒で初の重賞制覇となった。関東馬の勝利は、99年ジョウテンブレーヴ以来5年振りとなった。
鞍上の蛯名正義騎手は、99年ジョウテンブレーヴに続き、同レース2勝目。JRA重賞はハイアーゲームで制した青葉賞(G2)など今年6勝目で、通算67勝目。また、この勝利でJRA通算1300勝を達成した。管理する国枝栄調教師は同レース初制覇。JRA重賞はウインジェネラーレで制した日経賞(G2)に続き今年2勝目で、通算7勝目。