現地時間12日、香港・シャティン競馬場で行われた香港ヴァーズ(香G1・芝2400m)は、M.ドワイヤー騎手騎乗のフェニックスリーチ Phoenix Reach(牡4、英・A.ボールディング厩舎)が中団追走から直線で抜け出し、同じく中団追走から追い上げたサイツオンゴールドに1/2馬身差を付け優勝した。勝ちタイムは2分29秒8(良)。さらに1.1/2差の3着に昨年の勝ち馬でヴァレアンシャンテが入った。G1・3勝馬でジャパンC(G1)15着のウォーサン Warrsanは2番手追走も直線失速して9着に敗れた。
勝ったフェニックスリーチは、父Alhaarth、母Carroll's Canyon(その父Hatim)という血統で、伯父に89年の凱旋門賞馬キャロルハウス(父Lord Gayle)がいる。2歳6月のデビュー戦(2着)後骨折を発症して長期戦線離脱。1年ぶりのレースで初勝利を挙げると、3戦目でゴードンS(英G3)を制し重賞初制覇。続く英セントレジャー(英G1)はブライアンボルー Brian Boruの3着に敗れたものの、初の海外遠征となったカナディアン国際S(加G1)でG1初制覇を飾った。今季はプリンスオブウェールズS(英G1)6着、サンクルー大賞典(仏G1)6着、キングジョージ6世&クイーンエリザベスDS(英G1)10着、ジャパンC・6着と勝ち星から遠ざかっていた。通算成績10戦4勝(うちG1・2勝)。