秋華賞(GI・芝2000m)に出走する
リボントリコロール(牝3・菊沢隆徳厩舎)を管理する菊沢隆徳調教師が、共同記者会見で意気込みを語った。
「今週の追い切りをどうするか昨日まで悩んでいたのですけど、今日(10/9)、体を見た感じではまずまずの稽古ができると思いました。内容的には、2歳の若馬を誘導してあげるという形で、最後の1ハロン、メリハリのある動きをさせるようにやりました。
春先は未勝利でモタモタしていたのですが、そこから段々力をつけて、前走(紫苑S・3歳OP・2000m)は結果2着でしたが、十分内容のあるレースだったと思います。
以前と比べると、気持ちのオンとオフの切り替えができたり、体質面も徐々に強くなっていると思います。
気性的に元々燃えるタイプなので、そのあたりにまだ若さが残っていますが、競馬に関しては折り合いを欠いたりすることはないので、心配はしていません。
距離の2000mは、こなせると思います。2400mでも大丈夫だと思っています。前走で速い馬場に対応できていますが、京都は京都で高速馬場になったりするので、その辺どうかわからないですけどね。
馬場入場での様子などから、いつもスタートがどうか心配なのですが、ジョッキーは「上手に出るよ」ということでした。
レースはジョッキーに任せてですが、自分のペースを守って最後に脚を使うという、これまでと同じレースをしてどこまで通用するかですね。
中距離以上の距離での折り合いに牝馬はよく悩みますが、この馬は折り合いを欠くということはないですし、牝馬ながら狭い所でも根気よく走ってくれるのが強みだと思います。
この馬自身も段々成長してきているので、力試しというかチャレンジをするつもりでどういう競馬をするのか・・・、その結果によって、また来年、どれだけ
ステップアップさせれば良いのかというのを見たいと思っています。
今回、初めて平地のGIに出走させて頂きますので、スタートするまで全力で持って行きたいと思います。
今後は今日の追い切りのケアと輸送、向こうの環境に慣らしていくということになりますが、この子自身、これまでも福島や新潟と違うところで走っていますので、あまり心配はしていません。あとは馬に頑張ってもらいます」(取材・写真:佐々木祥恵)