【阪急杯】栗東レポート〜コパノリチャード

2014年02月26日 18:40

 日の出前の東の空に下弦を過ぎた細い月が金星と並んで輝いていた。
 少し早めに宿舎を出て調教を見る建物に行ってみると、朝の気温は氷点下1度。厩舎の屋根や植え込みには霜が降りていた。
 PM2.5の飛来が伝えられる霞んだ青空に日が昇って、調教開始の午前7時になっても表示はマイナスの0度。8時過ぎまでその数字は変わらなかったが、日が上に昇るにつれて気温は一気に上昇。10時過ぎには8度まで上がっていた。もうすぐ3月。クラシックの足音と共に本格的な春の訪れは近い。

 7時の調教開始を待ちきれないように、今週行われる3つの重賞競走出走予定馬のレースに向けての調教が一気に行われた。大混雑の第一陣の後にコースに入ったコパノリチャードは坂路コースをしっかりとした脚で駆け抜けた。

 調教後の関係者へのインタビューの内容は以下のとおり。

●コパノリチャード(宮徹調教師)

◎昨年はこの時期に条件戦から連勝で重賞(アーリントンカップ)を制したわけですが、昨年1年の成績を振り返っていかがでしたか?
 もともと能力のある馬だと思っていましたから期待どおり。距離の長いところは持ちませんでしたが、マイル以下では期待どおりのレースをしてくれたと思います。

◎今回は休み明けの競走となりますが、中間はどう過ごしたのでしょう?
 近隣の牧場に放牧に出して、3週前に戻って順調に調整を積めています。

◎先週も坂路で速いタイムが出ていましたが?
 前回の競走から間隔が空いているので先週は最初から速いペースで行きましたから終いのタイムがちょっとかかりましたけど、今日は競馬の週でもあるので最初はゆっくり入って、前の馬を追いかけて交わす形になりました。調整は順調にうまいこと行ってますね。

◎休み明けとしては至極順調と言って宜しいですか?
 休み明けとしては順調ですね。ただ間が空いている分が少し割引かもしれません。ただ休み明けでも走る方のタイプだとは思いますけど。その点だけですかね、心配なのは。でも順調に来てますから大丈夫だと思いますよ。

◎前回の競走阪神カップはこの馬としては不得手な展開になってしまった形ですが、それでも最後まで脚は使いましたね。 
 それなりに2、3番手からでも踏ん張りは効きましたね。ただゲートで1歩目がちょっとうまく出ずに、その分、楽な位置に行けませんでしたからね。厳しい競馬にしては良く頑張ってましたし、ああいう競馬で耐えることができればいいんですけど、課題はその辺ですね。

◎現状ではある程度スンナリした競馬がいいということになりますか?
 そうだと思いますね。他の馬のペースで走るよりは自分のペースで走った方が持ち味は倍増すると思いますね。

◎さて、この先はどの辺りが目標になりますか?
 ここを使って高松宮杯というのは、昨年末から目標にしていましたので、ここでいい競馬ができたら、そのまま行くつもりです。

(取材:佐藤泉)

提供:ラジオNIKKEI

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