14日の阪神5Rの新馬戦でデビューするフィデゥーシア(撮影:花岡貴子)
14日、阪神5レースの新馬戦でデビューするフィデゥーシア(牝2歳、栗東・松元茂樹厩舎)。父はMedagliad'Oro。母は2002年にスプリンターズS、2003年に高松宮記念を制したビリーヴという良血馬だ。
「調教を見てもわかるとおり、スピードが豊かでフットワークが軽い」(田代助手)と厩舎の評価は抜群にいい。6月に入厩したが、ゲート試験を早々に合格すると、いったん放牧に出された。猛暑を避け、秋デビューを目指すためだった。
担当の吉田厩務員は、母だけでなく一番仔のファリダットと二番仔のカザンリク(父はともにkingmambo)をてがけている。「ビリーヴの仔では初の牝馬ということもあるが、顔やしぐさはこの馬が一番、母親に似ている」(吉田厩務員)と話す。
皮膚が非常に薄く、垢抜けている。まだ成長途上の体つきだが、トモはたくましい。気性はとても大人しく、人間に対しても従順だ。
母は千二のスペシャリストだったが、娘はもう少し距離に融通が利くのだろうか。「まだ未知の部分もあるが、わくわくしている」という腕利き・吉田厩務員の言葉に期待が高まる。
(取材・写真:花岡貴子)