アドマイヤビジンなど今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2014年09月18日 11:30

ローズSの最終追い切りを行ったアドマイヤビジン(撮影:井内利彰)

 先週末から今週にかけて、まとまった雨は降っていない栗東。湿度も適度ということがあって、ウッドチップの状態も安定しているように思われる。

 気温に関しては、18日の調教開始前が16℃。先週よりも2℃ほど低くなっているので、半袖では寒いくらい。いよいよ、冬物の衣類を出して、衣替えといった季節になってきた。気温が低いことで、馬は活発に動いている。

【坂路/4F51.9秒】
 17日。一番時計はネロ(栗東・森秀行厩舎)の4F50.4秒。他に50秒台が2頭いて、51秒台は20頭を超えた。テンから多少飛ばしていったとしても、ゴールまでスピードを持続させることができる、比較的軽いウッドチップと判断してよいだろう。

 京王杯SC8着以来となるアフォード(栗東・北出成人厩舎)は、スプリンターズS(10月5日・新潟芝1200m)へ向けた2週前追い切りを行った。他馬が踏み荒らしていない、馬場のきれいな時間帯での追い切りだったとはいえ、14.2秒、13.1秒、12.2秒、12.0秒とゴールへ向けて、きれいな加速ラップを踏むことができた。調教に関しては、2週前の時点で文句のつけようがない。

 18日。ローズS(9月21日・阪神芝1800m)の最終追い切りを行ったのが、アドマイヤビジン(栗東・梅田智之厩舎)。単走だったが、行きたがるところをじっくりと我慢させて、徐々にラップを速めていく形。4F54.0秒はごく平凡な数字だが、折り合いをつけて走れたことに大きな意味がありそう。

 先週の馬場差が「+0.2秒」。今週は全体時計の出方を見ても、明らかに走りやすいウッドチップの状態という感じ。よって今週の馬場差は『-0.1秒』で、17日、18日とも記録している。

【CW/5F66.5秒】
 冒頭にも記したように、ウッドチップの状態が良く、決して時計が遅い状態ではないCコース。だからといって、6F80秒を切るような馬が連発するわけではなく、全体的に速い時計をマークする馬が多いといった感じ。

 セントライト記念(9月21日・新潟芝2200m)に出走を予定しているステファノス(栗東・藤原英昭厩舎)は、併せ馬で追走していたメテオライトを早々に競り落としたので、最後は単走のような形。余力十分に6F80.2秒をマークしているが、最後まで併せるような形なら、79秒台は楽にマークしていたと思われる。

 同じように、併せ馬の相手がもっと走っていれば、79秒台だったと思われるのは、レントラー(栗東・松永昌博厩舎)。もともと攻め駆けするタイプとはいえ、6F80.2秒は非常に速い数字。併せた相手は古馬マルカファインなので、中身の濃い最終追い切りだったと言える。

 先週の馬場差は「-0.3秒」。先週とほぼ同じような感じで、時計の出やすい馬場状態というのが、今週の印象。よって、17日、18日とも先週より更に時計の速い『-0.5秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は17日に加用正厩舎の2歳馬が3頭併せ馬を行っただけ。馬場差は17日、18日とも『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場の追い切り頭数は先週とほぼ同じ。時計が出やすい状態であることは間違いないが、その中でも、18日に単走で追い切ったクリノクレオパトラ(栗東・田中章博厩舎)の6F75.8秒は特筆もの。テンから12秒台のラップを刻み、そのペースを6F継続したという感じ。瞬発力は感じないものの、平坦小回りの中長距離なら良績を残せるのは、納得できる動きだった。なお、馬場差は、17日、18日とも『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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