運動を終え、リラックスした姿を見せるロードフェリーチェ
ロードフェリーチェは前走の千両賞が5着。メンバー中、3番目に速い上がり3F34秒2で追い込み、しまいの脚は目立っていた。ただ、昆師は納得いかない様子。「進路を探しながらで脚を余した。力を出し切ったとは思わない。消化不良だね」。もっとやれる手応えがある。だから、自己条件ではなく、デビュー3戦目となる今回は重賞挑戦を選択した。
勝った新馬戦も前走もゲートはひと息だった。発馬さえスムーズなら、もっといいパフォーマンスができるのでは?そう思いがちだが、トレーナーは否定する。「カッとしているところがあるし、出過ぎても困る。発馬が決まれば、ただの掛かる馬になってしまう可能性もあるからね。デビュー前から、抑えてしまいを生かす競馬をしたかったから(ゲートが)遅くていいんだ」。持ち味の決め手を信頼している。
全休日明けのこの日は栗東坂路で4F76秒6を計時。軽めの調整で息を整えた。「まだ子どもっぽいところはあるけど、メリハリがついてきた。今回の方が雰囲気は良さそうに思う」と前2走を上回る出来に目を細めた。
11年2着馬
オルフェーヴル、12年勝ち馬
ジェンティルドンナ、さらに昨年の勝ち馬
ミッキーアイルなど、のちのGIホースを輩出している出世レース。素質豊かな
ハービンジャー産駒が3歳最初の重賞をつかみ取る。
グァンチャーレはここ2走がマイナス体重。「(3走前の)いちょうSの時(448キロ)の体つきが一番良かった。440キロ台まで戻っていればいいね」と北出師は分析する。発馬が安定しないが「ゲートは許容範囲。練習でも問題はなかったし、3走前のように大きく出遅れることはないだろう」と前向きに話した。