トウシンモンステラなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2015年01月15日 19:29

休み明けでも重目感は全くないトウシンモンステラ(撮影:井内利彰)

 先週に引き続き、12日の月曜日までレースがあったので、今週も13日の火曜日が全休。14日が全休明けになるので、水曜日の追い切りは少なめ、ほとんどの追い切りは木曜日の15日に行われている。

 ただ、15日は調教開始1時間前から雨が降り出し、調教時間中も大粒の雨が降った。時間が経つごとに運動場には水たまりができ、ウッドチップ馬場にも影響を与えていった。よって、時間帯によって、時計の出方に差があるといってよいが、ハロー(整地)明けは比較的時計が出ているような印象はある。

【坂路/4F51.9秒】
 14日。全休明けで追い切りは少なかったが、4F51.3秒のロンド(栗東・平田修厩舎)が一番時計で、51秒台は計4頭。この日は雨の影響を受けていないということもあり、比較的時計の出る馬場状態だったと考えてよいだろう。

 15日。一番時計は4F49.9秒のネロ(栗東・森秀行厩舎)。50秒を切ることが珍しくない馬だが、ラスト1F12.9秒でこの時計をマークしたということは、雨の影響は全く受けていないといってよい。追い切った時間帯が、朝一番の開門直後ということもあるだろう。同じ時間帯には、アドマイヤフライト(栗東・橋田満厩舎)が1F11.8秒をマーク。テンをゆっくり入ったとはいえ、全体時計が4F52.9秒でこの時計をマークしているのだから、やはり走りやすい馬場。

 ただし、全体的な時計の出方を見ると、4F52秒以下は8頭しかいなかった。先週の馬場差は「+0.2秒」だったが、これを今週にあてはめると基準時計に満たない馬が多く、やはり馬場差は重く記録するしかないだろう。よって、14日、15日とも『+0.9秒』の馬場差で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 坂路同様、追い切りは15日に集中した。調整過程の問題なのか、前半をゆっくり進めて、終い重点の追い切りが多かったこともあり、全体時計が遅めになっている印象。ただし、別のトレセンニュースで取り上げたように、ゴールドシップ(栗東・須貝尚介厩舎)の追い切り時計を見れば、極端に時計を要する馬場というわけではない。

 全体時計は遅いものの、終いの伸びが目立ったのは、日経新春杯に出走予定のトウシンモンステラ(栗東・村山明厩舎)。単走だったが、スムーズな加速で最後の直線は力強い伸び。6F85.9〜5F68.8〜4F53.6〜3F38.6〜1F12.2秒ときれいな加速ラップを踏んでおり、休み明けでも重目感は全くない。

 他では3頭併せの外に位置しながら、終始余裕のある手応えでムスカテール、エトランドルに先着したカリビアンブルー(栗東・友道康夫厩舎)。6F84.4秒は標準時計だが、ラスト1F11.8秒は価値あり。今週の中京芝2000mでデビュー予定だが、センスあるレースができそうな印象を受けた。

 先週の馬場差は「-1.0秒」。先週末には雨が降り、15日も雨が降ったことで馬場は、先週より少し時計を要する状態。よって、今週は14日、15日とも『-0.8秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 15日は雨が降ったこともあり、追い切りを芝馬場で行う馬もいた。芝の塊が飛ぶシーンも少なくなく、馬場差は、14日、15日とも『+0.5秒』で記録した。

 ポリトラック馬場の追い切り頭数は標準。雨が降っても時計を要することはない馬場だが、調教中に雨が降っていると話は別。晴れて水分を含んだ状態の馬場とは少し違って、グリップがそこまで利かないのかも知れない。とはいえ、時計を要するというところまではなく、今週も先週と同じ『-1.0秒』で、14日、15日とも記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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