3日、札幌競馬場で行われた1R・2歳未勝利(芝1200m)は、横山典弘騎手騎乗の圧倒的1番人気アドマイヤディーノ(牡2、栗東・松田博資厩舎)が、スタート直後からハナに立つと直線で4番人気インパクトブロウに7馬身差をつけて圧勝した。勝ちタイムは1分10秒9(良)。同馬は父フレンチデピュティ、母アドマイヤセラヴィ(その父サンデーサイレンス)という血統。叔父には、00年セレクトセールで3億2000万円という高額で取引されたカーム(牡5、岩手・菅原右吉厩舎、父サンデーサイレンス)がいる。デビュー戦(札幌・芝1200m)は、ペリー(牡2、栗東・武邦彦厩舎)の2着に敗れていた。通算成績2戦1勝。
新潟2R・2歳未勝利(芝1400m)は、柴田善臣騎手騎乗の2番人気リンガスベガ(牡2、美浦・境征勝厩舎)が、先団追走から直線内を突き、追い込んだ4番人気ロトブルースターをハナ差退け優勝した。勝ちタイムは1分23秒6(良)。同馬は父アドマイヤベガ、母リンガスマドンナ(その父トウショウボーイ)という血統。半兄にJRA現5勝のリンガスローレル(父サクラローレル)がいる。デビュー戦(新潟・芝1200m)は10着、続く未勝利戦は4着だった。通算成績3戦1勝。アドマイヤベガ産駒は、JRA現2歳世代初勝利となった。
小倉1R・2歳未勝利(芝1000m)は、内田浩一騎手騎乗の3番人気ドナラーク(牝2、栗東・梅内忍厩舎)が、好スタートから先手を奪うと直線で1番人気セレンアイリスの追撃を1/2馬身凌いで優勝した。勝ちタイムは57秒6(良)。同馬は父スキャン、母メイショウマキバコ(その父ヤマニンゼファー)という血統。半兄に05年5月の兵庫チャンピオンシップ(交流GII)を制したドンクール(父ジェニュイン)、伯父には00年京都ジャンプS(J・GIII)勝ち馬のメイショウワカシオ(父モガンボ)がいる。デビュー戦(小倉・芝1000m)は、トーホウアモーレ(牝2、栗東・白井寿昭厩舎)の4着、2戦目(小倉・芝1200m)は7着と敗れており、3戦目での初勝利となった。通算成績3戦1勝。この勝利で鞍上の内田浩一騎手はJRA通算300勝を達成した。
新潟1R・2歳未勝利(ダート1200m)は、和田竜二騎手騎乗の1番人気ヤマニングロワール(牝2、栗東・浅見秀一厩舎)が、好位追走から、逃げ粘る2番人気アナナスをゴール寸前ハナ差捕らえ優勝した。勝ちタイムは1分13秒1(良)。同馬は父フレンチデピュティ、母は88年オークリーフS(米G1)の勝ち馬ワンオブアクライン(その父Danzig)という血統。半姉に97年4歳牝馬特別・西(GII)3着のヤマニンザナドゥ(父トニービン)、半兄にはJRA・6勝を挙げたヤマニンリボルバー(父ヘクタープロテクター)などがおり、兄姉9頭は全て勝ち上がっている。デビュー戦(小倉・ダート1000m)は3着、続く未勝利戦は4着だった。通算成績3戦1勝。JRA現2歳世代のフレンチデピュティ産駒は、7頭目の勝ち上がりとなった。