27日、水沢競馬場で行われた白菊賞(2歳牝、ダート1400m、1着賞金300万円)は、板垣吉則騎手騎乗の1番人気サイレントエクセル(牝2、岩手・千葉博厩舎)が、スタートから2番手を進み、逃げていた3番人気ゴールデンパンジーを直線入り口で捕え、そのまま6馬身差をつけて圧勝した。勝ちタイム1分29秒7(良)。さらに1.1/2馬身差の3着に2番人気ワタリレディーが入った。
勝ったサイレントエクセルは、父が新種牡馬ウイングアロー、母メイプルダンス(その父アフリート)という血統で、半姉に02年小倉2歳S(GIII)を勝ったメイプルロード(牝5、栗東・田所秀孝厩舎、父ジェニュイン)がいる。6月18日のデビュー戦(水沢・ダート850m)では、2着に7馬身差をつけて圧勝するものの、続く中央初挑戦のマリーゴールド賞(OP、新潟・芝1400m)では7着と惨敗。重賞初挑戦のジュニアグランプリ(盛岡・芝1600m)4着、エーデルワイス賞(交流GIII)でも良いところなく7着に沈んだが、前走の南部駒賞(水沢・ダート1600m)で3着と復調の気配を見せていた。通算成績6戦2勝(重賞1勝)。
また、今回の勝利で父ウイングアローは重賞初制覇。現2歳世代が初年度産駒で、初勝利もこの馬が挙げている。