タイニーダンサーなど、関東オークス厩舎情報/美浦トレセンニュース

2016年06月09日 20:00

北海道2歳優駿、エーデルワイス賞と交流重賞2勝のタイニーダンサー(撮影:佐々木祥恵)

 6月15日(水)に川崎競馬場で行われる第52回関東オークス(JpnII・ダ2100m)に、美浦から4頭が出走を予定している。各馬について、調教師に話を聞いた。

■北海道2歳優駿(JpnIII)、エーデルワイス賞(JpnIII)と交流重賞2勝のタイニーダンサー(牝3・美浦・伊藤圭三)について、伊藤調教師。
「中央に転厩初戦の2走前(端午S・OP・8着)は、半年振りで関西に輸送してのレースでしたし、芝とダートの切れ目で躓いたのが痛かったですね。転厩2戦目(青竜S・OP・6着)は休み明けを1度使って期待していたのですが、初の左回りで最内枠でしたし、3コーナーあたりで砂をかぶって下がってきた馬のあおりを受けて後方から2番手まで下がってしまいました。直線でも出すところがなく、脚を余しての6着でした。

 ここ2戦は敗因もはっきりしていますし、牝馬同士ならという気持ちもあります。川崎が左回りなので、北馬場のダートコースが左回りの木曜日(6/9)に追い切りました。転厩初戦は半信半疑の部分もありましたが、仕上げ方もわかってきましたし、状態は良いです。牝馬同士でメンバーも楽になりますし、距離も大丈夫だと思います」

■ディーズプラネット(牝3・美浦・藤原辰雄)について、藤原調教師。
「2走前の中京(昇竜S・OP・5着)は直線で不利があっての5着でしたし、前走(端午S・1着)は使う前から期待していました。前走後は在厩でじっくり調整してきて、ユニコーンSかここか迷いましたが、こちらに出走を決めました。

 今週(6/8)は併せ馬がうまくいかなかったのですが、時計的には十分やれていますので問題ないでしょう。馬の様子を見て、週末か月曜日に追ってレースに向かいます。ナイターはエーデルワイス賞(3着)で経験していますし、距離も1800mは経験していますし、配合的にはこなせると思います。馬格もパワーもありますし、走らせると気が良いのが長所ですね」

■アルセナーレ(牝3・美浦・新開幸一)について、新開調教師。
「日曜日に結構やっていますので、今週(6/8)は軽めにしました。状態を確かめてもらうのに大野騎手に乗ってもらいましたが、良い感触を掴んでくれたようです。今週末日曜日もそれなりにやる予定です。どの馬とも同じレースで走っていないので力関係はわからないですが、川崎のコース形態も合いそうですし、自分のリズムで走れればやれると思います」

■ブライトリビング(牝3・美浦・久保田貴士)について、久保田調教師。
「前走(500万下・1着)は、少し狭いところに入っていくのをまだ気にしていて、直線では少しモタモタするところがありましたが、前が開いてからはスパッと切れましたし、強かったですね。新馬を勝った時も強かったので期待はしていましたが、2戦目はこちらのレースで除外になり京都に輸送して強い相手とやっての9着でした。そこから立て直しての前走では、あの馬らしい競馬ができました。

 レース後は疲れが出るなど一頓挫ありましたので、今回は何とか間に合ったかなという感じです。今週(6/9)は坂路でやりましたが、この馬らしい小気味良い動きをしていました。気の良い馬なので追い切り本数はそんなにいらないですし、あとは日曜日にもう1回しっかりやって、レースに向かいたいと思います。

 川崎の小回り2100mは器用さを求められますが、前走を見ても外からスッと良い位置につけられましたし、問題ないでしょう。半姉のカラフルデイズがやはり関東オークス(2011年)を勝っていますし、血統的にも距離は心配はしていません。そんなに引っ掛かっていく馬でもないですし、操縦性が良くて競馬センスが良いのが長所ですね。あとは前走の状態まで持っていければやれると考えていますので、日曜の最終追い切り、そしてレースに向けて調整していきます」

(取材・写真:佐々木祥恵)

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