ダービーと同じ東京競馬場で行われるクラシックに向けての前哨戦で、とくに関西馬にとっては重要な位置にあるレース。関西馬では、17年のスワーヴリチャードや15年のリアルスティール、12年の2着馬ディープブリランテはこのレースに出走したのち、ダービーでも好走している。
共同通信杯の過去10年で1〜3番人気馬は7勝2着7回3着5回。平穏傾向のうえに今回は7頭立てとやや寂しい頭数となった。
◎アドマイヤマーズは昨年の最優秀2歳牡馬。東京競馬場も、1800mの距離も初めての経験となるが、左回りは2戦2勝。ここまで4戦4勝の同馬にとって大きなマイナスになるとは思えない。逃げなくても競馬が出来る馬で、これまでの実績を考えれば、大崩れは考えにくい。
京都2歳Sで貫禄を示した○クラージュゲリエはここまで3戦2勝。この馬にとっても東京競馬場は初めてとなるが、デビューからの3戦いずれも出走メンバー中最速の上がりタイムを繰り出しており、直線の長いコースはむしろプラスではないか。キングカメハメハ産駒らしく使われながら成長しており、この馬のレースにも注目したい。
3番手が悩ましいが2戦2勝の▲ダノンキングリーを指名。ダートグレードで活躍したダノンレジェンドの半弟だが、父がディープインパクトに変わって芝で軽快な走りをするタイプになった。デビュー戦は今回も出走しているカレンブーケドール相手に辛勝だったが、ひいらぎ賞では2着以下に3馬身半の差をつけた。まだ上積みがありそうで、ここはクラシックに向かう上でしっかりと賞金を稼いでおきたいところだ。
コスモス賞、札幌2歳ステークスは強い内容だったナイママも気になるが、フォッサマグナのデビュー戦も衝撃的だった。スローペースで前残りの展開となる中、次元の違う末脚を繰り出した。父ウォーフロントは、その産駒に欧州最優秀2歳牡馬が2頭いるなど仕上がりの早さには定評があるところだ。