中京芝1400m戦として生まれ変わって今年で8年目。それ以前は3歳限定戦で唯一のスプリント重賞だった。昨年から葵Sが重賞に格上げされたが、施行時期は5月末。3歳の短距離馬にとって、この時期に目標レースがないことは相変わらずだ。
1.マイル経験が活きる
距離変更後の過去7年の勝ち馬のうち6頭には、それ以前に1600m以上の距離に使われた経験があった。前走という括りだと、前走からの距離短縮組が3勝して2着5回3着5回と多数を占める。反対に、前走で1200m以下を使われていた馬は、距離変更以降連対がない。
2.将来性より完成度
2018年は2歳時に重賞勝ち実績があったアサクサゲンキが7番人気2着、フロンティアが5番人気3着。2017年6番人気3着のメイソンジュニアは福島2歳Sの勝ち馬で、2015年4番人気2着のアクティブミノルは函館2歳Sの勝ち馬。素質よりも現状の完成度が要求される傾向が強く、2歳戦の活躍馬がここで存在感を見せるケースがしばしば見られる。
3.1400巧者に注目
2017年の勝ち馬コウソクストレートはそれまでに1400mで2勝を挙げていて、2016年のトウショウドラフタは1400mで3勝。2015年の勝ち馬タガノアザガルは14番人気の人気薄ながら、それまで1400で2勝していたし、2014年のタガノグランパ、2013年のインパルスヒーローも1400mでは2戦2勝だった。2018年のミスターメロディも前走はダートながら1400mを勝っていた。とにかくこのレースでは1400m実績が重要である。
ローゼンクリーガーはこれまで5戦のうち4戦を芝1400mで使われて、2勝2着2回。前走は阪神JFに挑んで大敗したが、長い距離を使われた経験が今走に活きるだろう。中京芝1400mは新馬戦を好時計勝ちした舞台で、ここは狙いを定めた一戦だ。