【東海ダービー予想】佐藤友則騎手、20年来の悲願・ダービー制覇へ女王ニュータウンガールと/NARレース展望

2020年06月09日 11:00

駿蹄賞を快勝したニュータウンガールが中心となりそう(撮影:谷口浩)

 6月9日、名古屋競馬場で東海ダービー(1900m)が行われる。東海地区の名古屋と笠松所属馬による戦いで、12頭のフルゲートとなった。

「東海ダービー最有力候補」と囁かれ続けたニュータウンガールが重賞・準重賞5連勝で本番を迎える。JRAでも10勝を挙げる佐藤友則騎手が「ジョッキーになって20年、初めて東海ダービーを獲れそうな馬に巡り会えました」と話すほどの逸材。

 能力が高いがゆえ、早めに抜け出すとソラを使ってしまう面があり、前走・駿蹄賞でも直線に向くまで追い出しを待って余裕の勝利。3〜4コーナーでは逃げたエイシンハルニレの鞍上の手が動いているのに対し、持ったままの楽な手応えで半馬身外を走りながらいつでも抜け出せる態勢をつくっていた。

 南関東は別として、地方競馬はレースを使いながら仕上げていくパターンが主流で、約2カ月半ぶりだった前走よりも調整はしやすいだろうし、「乗りやすい馬で、1900mも大丈夫」と佐藤騎手。いかにしてニュータウンガールに勝とうかとライバル陣営は策を練ってくるだろうが、それでも力は抜けている。

 相手候補はエムエスオープン、エイシンハルニレ、ビックバレリーナが横並びの様相。ただし、エイシンハルニレとビックバレリーナはともに逃げて重賞制覇を果たしていて、自分のペースでレースを運んでこそ持ち味が生きるタイプ。

 東海ダービーが行われる名古屋1900mは向正面の引き込み線からのスタートとあって、最初のコーナーまで距離があり、しっかりとポジション争いができる。そのため、2頭によるハナ争いが激化してペースが速くなることも予想でき、そうなればエムエスオープンが台頭してきそう。前走は中団から追い上げるも3着までだったが、逃げ・2番手の馬が上位に残った形。末脚はしっかり使っているし、重賞2勝馬。展開次第でチャンスは増しそう。

 すんなり逃げられればエイシンハルニレは怖い存在。大一番で角田輝也厩舎の仕上げと職人・岡部誠騎手のコンビは大仕事をやってのけそうだ。

 ビックバレリーナは「距離はもちそう」と大畑雅章騎手。前走から約1カ月半の間隔を空けたのも予定通りだ。

 騎手人生20年をかけて佐藤騎手とニュータウンガールが挑む東海ダービーは6月9日名古屋10R、16時25分発走予定。

(文=大恵陽子)

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