「フェブラリーS・G1」(20日、東京)
最高の状態に仕上がった。新コンビを組む横山武が騎乗した
タイムフライヤーは17日、栗東坂路で4F51秒5をマーク。7歳にして自己ベストタイムを更新し、上昇ぶりをアピールした。動きの課題もスムーズにクリアするなど、初コンタクトの鞍上との相性もバッチリ。17年
ホープフルSを制した衰え知らずの7歳馬が、砂のG1制覇を果たして完全復活を実証する。
G1馬が豪快リハで好調ぶりを誇示した。横山武を背に栗東坂路で
ダノンシティ(6歳3勝クラス)と併せた
タイムフライヤー。鞍上の
ゴーサインに反応し、7歳になってもその脚力は衰え知らず。2馬身半追走から併入を果たし、たたき出した4F51秒5-37秒4-12秒6のタイムは、この日の一番時計タイかつ自己最速だ。
この1頭のために美浦から駆け付けた横山武も、「最近は成績が下がっているのでどうかと思っていたけど、ダイナ
ミックな走りでした。手前をうまく変えないと聞いていたが、小さいアクション一発で変えてくれた。比較はできないけど、状態は良さそう」と好感触を伝える。ポイントだった動作を確認し、「楽しみに週末を待ちたいです」とうなずいた。
調教での騎乗を依頼した橋口師も満足そうに振り返る。「動きは良かった。前回時は調教で手前を変えていなかったけど、1回でスッと変えたので」。この日の内容が実戦に結びつくことを期待する。
昨年2月に定年引退した松田国英厩舎から受け継いで約1年が経過。「右トモがずっと傷みやすくて踏み込みも悪かったけど、
バランスが良くなった。ウチに来た中で、一番いいかもしれない」と充実ぶりに胸を張った。
ホープフルSを制して以降、ダートで2勝を挙げたが、狙うは4年2カ月ぶりのG1制覇。トレーナーも「“乗りやすい”と言ってくれたし、勢いのあるジョッキーなので期待したい」と力強いコメント。伸び盛りの関東リーディングジョッキーに全てを託す構えだ。