【大井・東京記念注目馬】伝統の2400m戦 1着賞金3200万を懸け15頭の長距離巧者が覇を競う

2022年09月07日 13:05

東京記念に出走するフレッチャビアンカ(撮影:高橋正和)

 9月7日(水)大井競馬場で行われる東京記念(3歳上、SI、ダ2400m)。1964年に創設された伝統の長距離重賞で、歴代覇者には名馬がずらりと並ぶ。なかでも1985年の勝ち馬ロッキータイガーは、テツノカチドキとのたたき合いを制して出走権を掴みジャパンCに出走。地方所属馬ながらシンボリルドルフの2着に好走したことでも知られている。

 現在ではJBCの指定競走となっており、JBCクラシックの出走馬選定にあたって当レースでの成績が重要視される。秋の大一番へ向けてスタミナ自慢15頭が集結。フレッチャビアンカの連覇か、それとも新勢力台頭か。発走は7日(水)の20時10分。主な出走馬は以下の通り。

■フレッチャビアンカ(牡5、船橋・川島正一厩舎)

 2019年8月にホッカイドウ競馬でデビューし、2歳時は7戦1勝の成績を残す。その後は船橋競馬で2戦し、シーズン開幕に合わせて岩手競馬へ再移籍。岩手では牡馬3冠路線の中心で活躍し、東北優駿やダービーグランプリなど重賞4勝を挙げ、岩手競馬の年度代表馬にも選出された。昨年からは南関東へと活躍の場を移し東京記念、金盃と長距離重賞を2勝している現役屈指のステイヤー。前走は4着に敗れたが、連覇に向かって巻き返しを期す。

■マンガン(牡5、川崎・田島寿一厩舎)

 2歳〜3歳時は東京湾Cを制し重賞初制覇を飾ったほか、重賞で4度2着に好走するなど活躍。古馬になってからは中〜長距離で活躍を見せ、昨年の報知オールスターCで2着に好走したほか、日本最長距離ダート重賞の金盃を勝利。特に金盃では後続に9馬身差を付ける圧巻の走りで、長距離への高い適性を発揮した。その後はなかなか勝ちきれなかったが、前走の東京記念トライアルで1年半ぶりに快勝。久々の勝利で勢いに乗り、得意の舞台で重賞3勝目を狙う。

■ランリョウオー(牡4、浦和・小久保智厩舎)

 2020年5月に浦和競馬でデビュー。2歳時はハイセイコー記念、全日本2歳優駿でともに2着に好走するなど世代の中心で活躍を見せた。3歳時は雲取賞で重賞初制覇を飾り、羽田盃でも3着に好走。牡馬クラシック終了後はマイル前後のOP特別に出走を続け経験を積んだ。今年4月の幸OPから中距離路線にシフトすると素質と適性が開花し、大井記念まで3連勝。今回は未知の距離への対応が鍵になるが、2つ目のSIタイトル獲得へ。この秋、更なる飛躍を期す。

 他にも長距離重賞で多数実績を残すトーセンブル(牡7、船橋・山中尊徳厩舎)、近親に活躍馬が多数いるウラノメトリア(セ6、大井・渡辺和雄厩舎)、2020年の東京ダービー馬で昨年の2着馬エメリミット(牡5、船橋・林正人厩舎)などが出走予定。

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