フェブラリーSに出走予定のレモンポップ(撮影:下野雄規)
上半期のダート最強馬決定戦という位置付けだが、本命と目されていた馬のリタイヤや海外遠征馬が多く難解だ。JRAの全競馬場でダート1マイルの距離設定があるのは東京競馬場のみ。しかもスタートしてしばらくは芝コースを走る特殊なコース。過去10年間で1番人気馬は【4-2-2-2】で3番人気以内馬は【8-4-4-14】と堅調傾向にあるレースだ。コース適性を重視したい。
◎レモンポップは根岸Sの優勝馬で、昨秋の武蔵野S2着馬。500kgを超える大型馬で先行して、かつバテない末脚が武器。デビューから【7-3-0-0】という堅実な馬で全7勝を東京コースであげている。マイル戦がベストの舞台かどうかは意見が分かれるところだろうが大きく割り引く必要もなさそうだ。今回のメンバーが相手なら昨秋の武蔵野S、そして前走の強さを素直に評価したい。
〇メイショウハリオは帝王賞の優勝馬で、昨年暮れの東京大賞典は3着。これまで中距離戦を中心に使われており、マイル戦は条件馬時代以来となるが息の長い末脚を武器とするので直線の長いコースはあっている印象。メンバー的に超がつくようなハイペースにはなりそうもなく、なし崩し的に脚を使わされることもなさそうだ。
▲シャールズスパイトはBCマイルの2着馬。良績は芝コースに集中しており、ダート競馬とくに日本のサンドコースに対する適性は未知数と言わざるを得ないが、強烈な末脚を武器にすることから東京コース向きなのは間違いない。父スパイツタウンの産駒には快足マテラスカイ、そして高松宮記念優勝モズスーパーフレアがいて血統的にはこなせる下地もある。注目だ。
△ショウナンナデシコはかしわ記念優勝馬。昨年は南関東のダートグレードを8戦して【4-1-2-1】。唯一の着外は、ハナを切った東京大賞典の6着、牝馬同士なら最強レベルの1頭だ。先行力と、容易にバテない渋太さを持ち合わせ、今回のメンバーが相手でも立ち回り一つであっと言わせる可能性もありそうだ。
全日本2歳優駿の勝ち馬で、前走も勝ちに等しい内容だった△ドライスタウト、近走は不振でも昨年2着の△テイエムサウスダンも抑えておきたい。