迫力十分の動きで好調をアピールしたブラックルビー(右)=撮影・園田高夫
「フ
ローラS・G2」(27日、東京)
無傷の2連勝で重賞に初挑戦する
ブラックルビーが24日、美浦Wで最終追い切り。迫力のある動きで僚馬と併入し、好仕上がりを見せつけた。田中博師は初距離となる芝2000メートルにも自信。3連勝でのオークス(5月25日・東京)切符獲得を狙う。
バネを利かせ、目いっぱいス
トライドを伸ばした
ブラックルビーが美浦Wで躍動した。最終リハは
ダングラール(3歳未勝利)との併せ馬。1馬身半追走する形から4角手前で追いつき、直線は内に入って馬なりのまま併入フィニッシュ。ただ、迫力という点で僚馬との格の違いが際立った。
タイムは美浦W6F84秒1-38秒3-11秒8。追い切りを見守った田中博師は「脚元を含め、体質に弱いところがあるので慎重に進めていますが、ちょうどいい調整ができています」と仕上がりに胸を張った。420キロそこそこと小柄なのに、馬体を大きく見せるダイナ
ミックな走り。師が“いい調整ができている”と話すのも納得できる。
昨年7月の福島芝1800メートル戦でデビューVを飾ると、7カ月半の休養を挟んだ前走の中山1勝クラス(芝1800メートル)も勝って、無傷2連勝中。指揮官は「(距離は)短いのを承知で使っていましたからね。復帰戦は2200メートルも考えたのですが、ジョッキーやメンバーなどから1800メートルに。この子はいくらでも距離が延びていい。実際に使うかどうかはともかく、菊花賞の登録をしているぐらいですから。今回は1Fですが延びるのは歓迎です」と自信を隠さない。さらに400メートル距離が延びる本番のチケットは、是が非でも手に入れたいところ。3連勝での樫切符獲りがかなえば、桜組にとっても脅威の存在になるはずだ。