04年3月22日 大勢のファンを前にパドックを周回するハルウララと武豊
「負け組の星」として競馬界を超えた社会現象となった牝馬の
ハルウララが疝痛が原因で死んだことが分かった。9日、NPO法人・引退馬協会が発表した。29歳だった。
1996年生まれの
ハルウララは98年に高知競馬でデビュー。引退するまで113戦に出走したが、1勝も挙げることができなかった。100連敗を重ねた頃には「負け組の星」として話題に。何度負けても、あきらめずに走り続ける姿が多くのファンの共感を呼び、国民的な人気馬となった。04年3月に武豊騎手=栗東・フリー=が高知で騎乗した際は大きな話題となったが、11頭立てで10着に終わり、106連敗を喫した。
千葉県御宿町のマーサ
ファームで余生を送っていたが、9日の午前2時20分に息を引き取った。