秋の短距離王決定戦。中山競馬場芝1200mコースは外回りコースの2角を回りきったところからスタートするワンターンコース。スタートして4角までは緩やかに下りながら、半円を描くように進み、ゴール前には高低差2.4mの急坂が待ち構える。ラップが緩むことはあまりないが、過去10年間で上がり3ハロン最速馬は[1-0-3-7]。逃げ切りは一度もない。無理なく好位、あるいは中団から瞬発力を発揮できるような馬に凱歌があがる、そんなイメージだ。
◎
サトノレーヴは高松宮記念優勝馬。その後は香港のチェアマンズスプリントプライズ2着、英国のクイーンエリザベス2世ジュビリーS2着。今や世界のトップス
プリンターだ。昨年のスプリンターズSは1番人気7着。これは夏場に重賞2連勝し、また初のGI挑戦に気後れした部分もあったかもしれない。中山コースは[3-0-0-1]で、うち2勝は芝1200m。距離コースに不安はない。海外帰り初戦は気になるが、高松宮記念も香港帰り初戦だった。春秋ス
プリントGI制覇に期待する。
〇
ママコチャは一昨年の優勝馬で、中山競馬場1200mコースは[2-0-0-1]。2番人気で勝ち馬から0.1秒差4着だった昨年の当レース以外は負けていない。それらを含め、消長の激しいス
プリント路線において芝1200m戦に限れば[2-3-1-2]で、重馬場で大敗した1戦を除けば最大着差は0.3秒差という堅実派。前走の
セントウルSは1度は先頭に立ったものの勝ち馬の決め手に屈したが、前後半は33.0秒〜34.4秒の速い流れを追いかけてのものだけに価値が高い。
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ピューロマジックはアイビスSDの勝ち馬。昨年は抜群のダッシュ力を武器に葵S、北九州記念を連勝しているが、遠征したアルクオーツス
プリント、前走のアイビスSDと2つの直線競馬ではダッシュ力を後半に使う事に成功している。ト
リッキーな中山コースを舞台とする今回が試金石となりそうだが、不安よりも楽しみの方が大きい。
△
トウシンマカオは昨年の2着馬。中山競馬場は得意としており[1-1-0-0]。京王杯ス
プリングCをレコード勝ちしているように
スピード決着には強い。
過去2年はいずれも3着に泣いている△
ナムラクレア、連覇を狙う△
ルガルも侮れないが、最後に△
ジューンブレアの名前もあげておきたい。