11RスプリンターズSを制したウインカーネリアン(撮影・持木克友)
「スプリンターズS・G1」(28日、中山)
11番人気の
ウインカーネリアンがG1初制覇を果たした。鞍上の三浦皇成騎手(37)=美浦・鹿戸=は127回目のG1騎乗で悲願の初勝利。2着には7番人気の
ジューンブレア、3着には2番人気の
ナムラクレアが入り、3連単は130万1150円の大波乱となった。
最後の直線は白熱の一騎打ちとなった。逃げる武豊の
ジューンブレアに、番手で追走していた
ウインカーネリアンが並び掛ける。後続を離し、2頭によるたたき合い。最後は
ウインカーネリアンの頭が前に出たところがゴールだった。
ファンの歓声に腕を突き上げて応え、こみ上げてくるのを必死に抑えるように馬上で喜びをかみしめた三浦は「長かったなと。本当に長かった」と第一声。「この馬とずっとコンビを組ませていただいて一番いいリズム、一番走らせるリズムを自分が一番知っていたので、枠関係なしに、とくかくこの馬の一番走れるリズムだけを考えていました」と振り返った。
最後の直線は「もう頼むと、
カーネリアン頼むと。それだけでしたけど、追いながら、この馬と長くコンビを組ませてもらった、いろんなことが頭に思い浮かんできて。年も8歳でチャンスも少なくなってきたので何とか、意地でも勝たせてやりたいと。それだけで乗っていました」と笑みを浮かべた。