「毎日王冠・G2」(10月5日、東京)
3歳世代上位の実力馬が古馬の壁をぶち破る。ダービー4着の
サトノシャイニングは1日、栗東坂路を単走馬なりで4F55秒3-40秒0-12秒1を計時。序盤は頭を上げて行きたがるしぐさを見せたが、
スピードに乗ってからは落ち着きを取り戻し、ラストは弾むようなフットワークで坂を駆け上がった。
武豊が騎乗した1週前追い切りでも激しい気性をのぞかせ、2週続けて精神面での課題が浮き彫りになった。それでも杉山晴師は「1週前はチグハグになったけど動きは十分に良かった。(武豊)ジョッキーも春より力をつけている前向きなコメントだった」と課題を認めつつ、動きを評価。その上で「きょう(1日)もこの馬のなかでは収まりが利いていた。乗り手の感触的にもリズムや動きは悪くなかった」と秋初戦に向けた仕上がりを説明する。
毎日王冠は3歳馬が過去6年で5勝。22年は3歳馬の出走がなかったため、実質5連勝中だ。「個人的なこの馬のベストレースはきさらぎ賞。もう一度千八に使いたいと思っていたし、あの競馬ができれば上のクラスでもやれる」と指揮官。激しい気性をエネルギーに変え、初めて対戦する古馬を圧倒してみせる。