北村友一騎手騎乗のヴァロンブローサ(左)がマジックファイヤーの追い込みをしのぎ逃げ切り勝ち。 (カメラ・高橋 由二)
10月19日の京都5R・2歳新馬(芝2000メートル=
マーゴットバディ競走除外で10頭立て)は、2021年ス
プリングS勝ち馬
ヴィクティファルスの半弟、
ヴァロンブローサ(牡、栗東・池添学厩舎、父
コントレイル)が勝利した。勝ち時計は2分2秒1(良)。
五分のスタートを決め、鞍上が出ムチを2発入れて積極的にハナを主張した。他馬に競り駆けられても慌てず、折り合ってリズム良く直線に向いた。最内からしぶとく脚を伸ばし続けて、追いすがる2着の
マジックファイヤー(岩田康誠騎手)に1馬身差をつけた。北村友一騎手は「すごく性格がおっとりしていて乗りやすいですが、もう少し前向きさが出てくれると、より競馬の幅が広がってくるかなと思います。そういった面ではまだまだ伸びしろがあるんじゃないかなと思います」と振り返った。
兄も管理した池添調教師は「調教でもまだ成長途上で、しっかり脚が使える感じではなかったので、その辺を考慮して逃げてくれたのかな。最後はかわされるかなと思ったけど、もうひと踏ん張りしていたし、息もそこまで上がっていなかった。心肺機能が高いというのは分かっていたので、それを生かすレースをしてくれました。お兄ちゃんとは全然タイプが違いますね。これから頑張ってくれれば」と評価した。