イギリス政府は3月31日、クローン技術による馬の生産を禁止していたこれまでの方針を一転し、科学的調査を目的とするクローン馬の誕生を認めると発表した。今後イギリス政府は、L.デットーリ騎手の義父で、ケンブリッジ大学のトゥインク・アレン教授に対して、クローン馬生産の資格を与える予定になった。
一方、英国ジョッキークラブとその事務を一括担当している
ウェザビー社は、「競馬産業におけるクローン馬の誕生はあくまで禁止。自然交配によって誕生した産駒でなければ血統証明書に登録することはできず、競走馬としてレースに出走することも禁じられている。クローン技術によって誕生した馬、人工授精によって誕生した馬、その他の遺伝学的な作業によって誕生した馬は全て競走馬として認知されないという従来の規則は変わらない。これは、競馬産業を保護する目的があるからです」と主張している。
2003年5月にイ
タリアで世界初のクローン馬「プロメティア」が誕生したが、今回は、多くのクローン馬誕生反対の声が上がる中での研究となりそうだ。