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【2018GIプレイバック・菊花賞】フィエールマンが最少キャリアで菊花賞馬に

2019年01月02日 10:20

C.ルメール騎手騎乗の7番人気フィエールマン(左)が接戦の菊花賞を制す

 秋緒戦となる神戸新聞杯を快勝したダービー馬ワグネリアンは天皇賞・秋へ(その後、回避)向かい、にわかに混戦ムードとなった第79回菊花賞。1番人気に推されたのはブラストワンピースだ。ダービーではスムーズさを欠いて5着に惜敗したものの、続く新潟記念を圧勝し、牡馬クラシック最終戦に挑んできた。

 2番人気にダービー4着、神戸新聞杯2着のエタリオウ、皐月賞馬のエポカドーロが3番人気で続く。

 2週連続のGI制覇、そして4週連続の重賞制覇がかかるルメール騎手騎乗のフィエールマンは、3戦のキャリア、ラジオNIKKEI賞以来というローテーションが懸念され7番人気にとどまっていた。

 レースは大方の予想通りジェネラーレウーノの逃げで幕を開ける。「一貫したペースで逃げるのでは?」という見方もあったが、田辺騎手の選択はスローペースでの逃げ。1000m通過が62秒7というゆったりとした流れとなった。カフジバンガードが続き、エポカドーロは絶好の3番手をキープする。エタリオウブラストワンピースは中団よりやや後ろを追走。エタリオウはスローを見越して早めに進出を開始し、4コーナーで早くも先頭集団に並びかける。ブラストワンピースは大外へ。

 一気に先頭に立ったエタリオウの内から、好位を追走していたフィエールマンが急襲し先頭を奪う。残り50mからエタリオウがもう一度伸び返し、2頭が並んでのゴール。ルメールが「負けたと思った」と振り返るほど際どい争いは、ハナ差でフィエールマンに凱歌があがった。3着には中団から差してきたユーキャンスマイルが入り、その後ろにブラストワンピース。勝ち時計は3.06.1(良)。

 フィエールマンのキャリア4戦目での菊花賞制覇はレース史上最少記録を更新。スローペースから最速上がり33秒9を5頭が記録する競馬となり、ディープインパクト産駒の瞬発力が生きた格好だ。まだ体質が弱く順調に使い込めないが、その分、伸び代も十分ありそう。2019年はAJCCから始動する予定。

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