ジャスタウェイやコパノリチャード、ミッキーアイル、レインボーライン、ペルシアンナイトらが勝ち馬に名を連ねる出世レースだったが、昨年からNHKマイルカップのトライアル競走として4月に移設され、上位3着までに同レースの優先出走権が与えられるレースとなった。
距離は同じで、本番と同じワンターンのマイル戦だが、施行させる競馬場が異なるので、この結果が直結するかはやや疑問だが、昨年は本競走の優勝馬がそのままNHKマイルカップで1番人気となり、3着レッドヴェイロンが3着に健闘。目が離せないレースであることに変わりはなさそうだ。
まだ力関係がはっきりしない中でのフルゲートで混戦だ。本命に狙うのは◎ヴァンドギャルド。前走の毎日杯はスローペースで前残りとなる展開の中、出走メンバー最速の上がりタイムで追い込んだ。レースぶりは1戦毎に良化しており、メンバーを見渡すとペースが上がりそうな今回は、この馬の末脚が1番怖い。母のスキアは仏重賞勝ち馬で、その父は名牝トレヴを輩出したモティヴェイター。血統レベルも高い。
新馬、そしてシンザン記念を連勝してきた○ヴァルディゼールも侮れない。前走は、早めに脚を使わざるを得ない苦しい展開となったが、それでも後続の追撃をしのいだ勝負根性を評価したい。3代母ロシアンバレットは、アーモンドアイの祖母ロッタレースの半姉。アーモンドアイと同じロードカナロア産駒で夢が広がる1頭だ。
重賞競走での実績はまだないが▲フォッサマグナの前走も見所があった。米国トレーニングセール出身馬だが、デビュー2戦目に共同通信杯が選択されるくらいの期待馬。いきなりの相手強化と距離延長に戸惑ったようなレースになったが、その後も使われる毎に増えている馬体重に今の充実ぶりが見て取れる。父は世界的な名種牡馬ウォーフロントで、母は英国の重賞勝ち馬という血統からも奥がありそうだ。
阪神コースで2戦2勝の△ミッキーブリランテ、1400mの距離だったとはいえ阪神コースの2歳レコードを塗り替えた△ミッキースピリット、スピード豊かな△イベリスも押さえておきたい。