念願のタイトル獲得へ突き進むディープモンスター(撮影・石湯恒介)
「京都大賞典・G2」(5日、京都)
今度こそ-先頭でゴールを駆け抜けてみせる。悲願の重賞初制覇に挑む7歳馬
ディープモンスター。3歳時にはクラシック3冠を完走するなど、ここまで重賞に挑戦すること14回。しかし、2着1回、3着3回と“あと一歩”のところで壁にはね返されてきた。
ただ、近3走は目黒記念4着→小倉記念3着→新潟記念3着と、衰えるどころか右肩上がりの堅実なレースぶりを見せている。強豪が名を連ねた前走の新潟記念では、馬群を縫いながら上がり3F32秒6という非凡な末脚を繰り出し、G1でも結果を残している勝ち馬
シランケドに0秒2差。今なお進化中であることを、自らの走りで証明してみせた。
今回は6戦ぶりに浜中とコンビを組む。オープン競走で2勝を挙げ、昨年のチャレンジCでも2着に好走するなど相性のいい手綱だ。1週前追い切りでコンタクトを取った鞍上は「いつもよく動くし、時計も出る馬。相変わらず良かったですね」と順調ぶりに納得の表情。「7歳馬らしくなくて、本当に若々しいですね。年齢を感じさせない」と変わらない相棒のフレッシュな姿、動きに笑顔を見せた。
舞台は淀の2400メートル。前走から2F延長となるが、鞍上は「折り合いに気をつけて、リズム良く運ぶことができれば上位争いできると思います。開幕週もいい」と好勝負をイメージする。衰え知らずのベテランが、若きラ
イバルを押しのけて歓喜のゴールを駆け抜ける。